海外空港ラウンジ比較|10空港13ラウンジの実体験まとめ

海外空港ラウンジ比較|10空港13ラウンジの実体験まとめ 航空券・空港・搭乗記
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こんにちは。でるたびです。

今回は空港ラウンジの話です。

空港ラウンジの情報を調べていると、どうしても1空港1記事のレビューばかりで、結局どこが良かったのか、横並びで分からなくなる感じになってきました。

私はSFC修行をきっかけに、プライオリティパス、スターアライアンスゴールド、ANAダイヤモンド、そしてビジネスクラス搭乗という4つの入室条件を一通り経験できることができました。

(あとは、ANA以外のビジネスクラスラウンジ、ファーストクラスだな・・。ですがそれはいつのことになるやら・・)

その結果、かれこれ香港、ダナン、台北桃園、デンパサール、チェンマイ、バンコク、カイロ、仁川、金浦といった海外の空港と、羽田や成田の国内側まで、いろいろなラウンジに入ることになったんですよね。

このページは、その全部を1ページに並べた横断まとめ記事です。

それぞれのラウンジは個別に詳しいレポート記事を書いているので、ここでは一覧表と短い評価こめんと、そして入室手段ごとのおすすめの使い分けに絞ります。気になったラウンジがあれば、そこから詳細記事へ飛べるようにしてあります。

そして大事な前提をひとつ。ここに書くのは、私が実際に足を運んだラウンジの話だけです。入っていないラウンジについては、入っていないとはっきり書きます。

そのほうが、読者の皆さんが自分の旅程に当てはめて考えるときに役立つかなと思います。

  • 私が入った10空港13ラウンジの一覧と入室手段
  • ラウンジごとの正直なコメント評価と詳細レポート
  • プライオリティパスとSFC上級会員の使い分け方
  • 実際に入ってみて良かったラウンジのベスト3

海外空港ラウンジ比較|入室した全記録

ラウンジ内部

まずは全体像から見ていきましょう。ここでは、私が実際に入室した13のラウンジを一覧表にまとめ、そのあと地域ごとに(かなり主観の入った笑)評価を並べていきます。

表のいちばん右に詳細レポートへのリンクを置いてあるので、気になる空港があればそこから個別の記事を深掘りしてもらえたらうれしいです。

訪問ラウンジ一覧表と入室手段まとめ

これが現時点での私の訪問リストです。空港でいうと10空港、ラウンジでいうと13件。うち1件は行列がすごすぎて入室そのものを諦めているので、それも正直に載せています。

空港ラウンジ名入室手段ひとこと評価詳細記事
仁川(韓国)プライオリティパス対応ラウンジプライオリティパス朝食時間帯に30〜50人待ち。回転もせず入室を断念仁川で断念して香港で挽回した話
香港Plaza Premium Lounge(L7)プライオリティパス24時間営業。物価の高い空港でこの一息は本当にありがたい香港国際空港のラウンジ活用レポート
香港Kyra Lounge(ゲート25近く)プライオリティパス何度も利用。九龍サンライズというジンジャー系カクテルが飲めた香港国際空港のラウンジ活用レポート
羽田 第2ターミナル(国際線)POWER LOUNGE PREMIUMプライオリティパス週末午前はガラガラ。オーダー制のホットミールとシャワーあり羽田第2ターミナルのプライオリティパス対応ラウンジ
羽田 第2ターミナル(国内線)ANA国内線スイートラウンジANAダイヤモンド夕方17〜20時限定の野菜カレーが名物。作業には一番快適だったANA国内線スイートラウンジ羽田の記録
成田(第5サテライト)ANAスイートラウンジANAダイヤモンドQRコード注文のテーブルサービス。GWでも2〜3割の入り成田ANAスイートラウンジ初入室の正直な感想
桃園 第2ターミナル(台湾)エバー航空 The Starスタアラゴールド(SFC)200〜300席規模。GWの朝でも静かに作業できるエリアがあった桃園空港ラウンジ祭り The Star編
桃園 第2ターミナル(台湾)シンガポール航空 SilverKrisスタアラゴールド食事のクオリティはThe Starより上。ただし営業時間の幅が狭い桃園空港シンガポール航空ラウンジ体験記
ダナン(ベトナム)CIPオーキッドラウンジ2(Vanda)プライオリティパス注文して作るフォーが目当て。PP対応の中ではトップクラスダナン空港CIPラウンジ体験レポート
デンパサール(バリ島)ガルーダ・エグゼクティブラウンジスタアラゴールドのプライオリティレーン経由でバウチャー発行パスタとインドミー。夫婦で2時間居座ったデンパサール空港のガルーダラウンジ体験記
チェンマイ(タイ)Coral Loungeプライオリティパス早朝は静か。狭めだが軽食とドリンク、充電とWi-Fiはひと通り揃うチェンマイからスワンナプームへのラウンジ記録
バンコク スワンナプーム(タイ)THAI航空 Royal Orchid系ラウンジビジネスクラス(クラスZ)搭乗ホテル朝食ビュッフェ級。プライオリティパスでは入れない枠スワンナプーム国際空港ラウンジ選びの実際
カイロ 第3ターミナル(エジプト)エジプト航空ラウンジ(国内線エリア)スタアラゴールド(SFCプラチナ)約20席と狭い・アルコールなし。期待値は下げて行くのが正解カイロ空港国内線ラウンジとエジプト航空搭乗記

入室手段の欄は、私がそのとき実際に使った資格です。同じラウンジでも別の資格やビジネスクラス搭乗で入れる場合はありますし、逆に条件が改定されて入れなくなることもあります。営業時間・入室条件・提供メニューは変わるので、最終的には各ラウンジや航空会社の公式サイトで必ず確認してください。

プライオリティパスで入れるラウンジそのものを探したい場合は、プライオリティ・パス公式のラウンジ検索が一次情報として確実です(出典:プライオリティ・パス公式サイト)。ブログの情報は訪問時点のスナップショットなので、渡航直前は公式でのチェックとセットにするのがおすすめです。

香港と仁川で分かれたラウンジの明暗

私のプライオリティパス初挑戦は、実は失敗から始まっています。

仁川空港では、朝食の時間帯にプライオリティパス対応ラウンジへ向かったのですが、30〜50人規模の行列ができていて、しかも回転がほとんどしていない状態でした。

並び続けても搭乗時間に間に合わないと判断して、入室そのものを諦めています。代わりに搭乗ゲート近くのコンビニでキンパを買って朝食にしました。ラウンジの朝食が待っていたはずが、まさかのコンビニ飯(笑)。

手に持った韓国コンビニの豚肉入りキンパ

コンビニで買ったキンパ。移動中の食事に使える

この経験があるので、私は「プライオリティパスがあれば必ず入れる」とは考えないようにしています。これ、地味に大事なポイントかなと思います。

一方の香港国際空港は、往路と復路で違うラウンジを使い分けました。往路はL7の上層階にあるPlaza Premium Lounge。24時間営業で最長2時間滞在という条件でした。

復路はゲート25近くのKyra Loungeで、毎日5:30〜23:30、出発3時間前から入室できます。ここで飲んだ九龍サンライズというジンジャーテイストのカクテルは、香港らしさがあってよく覚えています。実はこのラウンジは3回以上通っています。お気に入りの一つ。

ラウンジでカクテル体験は最高

なんのカクテルだったかな・・

ちなみに、Chase Sapphire Lounge by The Clubも選択肢として確認はしましたが、こちらは入っていません。入っていないラウンジを良い悪いと語ることはしないので、その点はご了承ください。

香港のように物価が高い空港では、ラウンジで飲食できること自体が大きな金銭的・心理的メリットになります。空港の売店で軽く食べるだけでもけっこうな出費になりますので。逆に言うと、物価の安い国の空港ではラウンジの価値はやや下がる、という見方もできますね。

なお、このときの仁川から香港への移動はキャセイパシフィック航空のプレミアムエコノミーでした。座席や機内食の様子はキャセイパシフィック航空プレエコ搭乗記(ソウル〜香港)にまとめてあります。ラウンジと合わせて旅程全体を見たい方はどうぞ。

羽田と成田のANA系ラウンジ評価

国内の2空港は、入室手段が違うので性格もかなり違いました。

羽田空港第2ターミナルの国際線側にあるPOWER LOUNGE PREMIUMは、プライオリティパスで入れるラウンジです。3階の出発ロビー、保安検査とパスポートコントロールを通過した先にあります。営業は毎日6:30〜翌0:30、最長滞在3時間、シャワールームが2部屋。ミネストローネや唐揚げ、ナッツとグラノーラを添えたヨーグルトといった健康志向の軽食に加えて、オーダー制でスパイシーカレーや鮭定食まで出てきます。私が行ったのは週末の午前で、正直ガラガラでした。ただ、夜便の時は結構混んでいる印象もあります。

詳しい設備やメニューは羽田空港国際線第二ターミナルのプライオリティパス対応ラウンジ紹介に写真つきで置いてあります。

対して羽田第2ターミナルのANA国内線スイートラウンジは、ANAダイヤモンド向け。入口が「5番時計塔」前のエクスプレスチェックインで、プラチナ・SFCゴールド向けのプレミアムチェックインとは別動線なんですよね。

初見だと本当に紛らわしいです。専用セキュリティレーンは体感1分以内で通過できました。名物は夕方17:00〜20:00限定のオリジナル野菜カレーです。

成田のANAスイートラウンジ(第5サテライト)はまた別物で、食事がビュッフェではなくテーブルのQRコードからスマホで注文するテーブルサービス形式。お寿司5貫、カレー、そば、うどん、カルボナーラ、ハンバーグなどがおかわり自由でした。100席以上ある空間がGW中でも2〜3割の入りだったのは驚きです。

入り口右手にいよいよSUITELOUNGE

SFCゴールドやプラチナを持っていてもスイートラウンジには入れません。スイートラウンジはANAダイヤモンドサービスメンバー、ANAグループ便ファーストクラス利用、ANAミリオンマイラーのいずれかで、SFC勢が使うのはANAラウンジのほうです。ここを勘違いすると当日ちょっと悲しい思いをします。

それぞれの詳細はANA国内線スイートラウンジ羽田の体験記成田スイートラウンジ初入室の感想にまとめています。

桃園空港のラウンジ2つを比べた話

同じ空港、同じ旅程で、往路と復路に別々のラウンジへ入る。これができると比較がかなりフェアになります。台湾の桃園国際空港第2ターミナルで、私はまさにそれをやりました。

往路がエバー航空のThe Star。4階にあって、ビジネスクラス用のThe Infinityと入口を共有しています(受付の左がThe Star、右がThe Infinity)。営業時間は04:30〜23:30と幅が広く、席数は200〜300席規模。GW中の朝でも静かに作業できるエリアがありました。朝食ビュッフェの炊き込みご飯が印象に残っています。

復路がシンガポール航空のSilverKris。同じCコンコース側でThe Starの反対側、奥のほうにあります。スタアラゴールド以上で本人と同行者1名まで。タイ風イカの唐揚げ、照り焼きチキン、韓国プルコギ風の炒め物、点心、ルーローハンと、多国籍なラインナップでした。

ラウンジの温菜コーナー。揚げ物と炒め物を入れた角型のバットが三つ並ぶ

ラウンジの温かい料理

この2つを比べると、食事のクオリティはSilverKrisに軍配でした。個人的にはThe Starより過ごしやすいし、食べ物もおいしい印象です。ただしSilverKrisは営業時間が朝8時台から18時前までと幅が狭く、深夜・早朝便には使えません。そこはThe Starやザ・ガーデンの出番になります。

用途で分けるなら、The Starはグループでの利用や、人との距離を気にせず動きたいとき。SilverKrisは1時間集中して作業したい、ゆっくり食事を楽しみたいときにハマるかなと思います。詳細はThe Star編SilverKris編をどうぞ。

ダナンとチェンマイとバンコクの評価(主観)

東南アジアの3空港は、入室手段がそれぞれ違うのが面白いところでした。

ダナン国際空港:プライオリティパス勢の当たり枠

ダナンの国際線制限エリアには、プライオリティパス対応ラウンジが2か所あります。ゲート1-5側の中2階にあるCIPオーキッドラウンジ(24時間営業)と、ゲート6-10側の中2階にあるCIPオーキッドラウンジ2、通称Vandaラウンジです。私はゲート7からの出発だったのでゲート6-10側を利用しました。1-5側には入っていません。

目玉は注文してから作ってくれるフォーで、香草・ライム・チリソース・ニンニクの酢漬けを自由に足せます。ダンプリング、炒め物、マンゴーやパイナップル、ビール(サイゴンビアなど)とワインも飲み放題。Wi-Fi、電源、Mac設置のデスクエリア、シャワー、マッサージチェア、仮眠ベッドまで揃っていました。火曜の10:50〜12:00頃で利用率は3割程度、席は選び放題です。

ニンニクを効かせたフォーが美味しい

正直に言って、これまで使ったプライオリティパス対応ラウンジの中でもトップクラスでした。プライオリティパスなしでも20USD(約3,500円)で入れるので、持っていない人でも検討する価値があるかなと思います。詳しくはダナン空港CIPラウンジ体験記で。(ただ、夜は混雑するらしい)

チェンマイ空港:早朝の静かなCoral Lounge

チェンマイ空港の国際線出発エリアには、プライオリティパス対応のCoral Loungeとタイ航空のラウンジがあります。私がここに来たのはSFCの資格がまだ確定する前で、使えたのはCoral Loungeのみでした。軽食、ドリンク、コーヒー、スマホ充電、Wi-Fiとひと通り揃っていて、朝だったこともあってとても静かでした。

Coralの金色の看板と各都市の時計を掲げたラウンジの入口。奥に木の椅子とテーブルの席が広がる

チェンマイ空港の国際線エリアにあるCoral Lounge

スワンナプーム空港:ビジネスクラスで入るTHAIラウンジ

バンコクのスワンナプーム国際空港で、私が選んだのはTHAI航空のRoyal Orchid/Prestige系ラウンジです。これはビジネスクラス(クラスZ)搭乗の特典で入るタイプで、プライオリティパスでは入れません。紫を基調にした縦長のラグジュアリーな空間で、ソムタムやチキンガパオといったタイ料理と洋食が混ざったホテル朝食ビュッフェ級のラインナップ。混雑も少なく静かでした。ただANAの搭乗口D7からはやや距離がありましたが。

この空港では、ANA公式が案内するラウンジとしてTHAIラウンジ、EVA Air Lounge、Miracle Loungeの3つがあり、Miracle Loungeとthe Coral Loungeはプライオリティパスでも利用できます。私はそちらには入っていないので、比較は控えます。当日の流れはSFC修行最終章:チェンマイからスワンナプーム国際空港ラウンジへにまとめました。

デンパサールとカイロのラウンジ事情

この2空港は、どちらも「事前に想像していたのと違った」という意味で印象的でした。

バリ島のデンパサール(ングラ・ライ国際空港)には、スターアライアンスゴールド専用の独立ラウンジが存在しません。ではどうするかというと、エバー航空のチェックイン時にスタアラゴールドのプライオリティレーンで手続きをすると、ガルーダ・エグゼクティブラウンジのバウチャーが発行される仕組みでした。

本来はガルーダ・インドネシア航空のF/Jクラス利用者やGarudaMilesプラチナ、スカイチームエリートプラス向けのラウンジなので、これはちょっと意外でした。

場所は免税エリアを通過した先の通路2階で、初見だと入口が分かりにくいです。搭乗口01Aからは徒歩1〜2分。中身はホットミール中心のビュッフェに加えて、パスタとインドミー(インドネシア風の即席麺)のアラカルトステーション、サテなどのインドネシア料理、バーカウンターでワインやビールが無料。夫婦で約2時間滞在しました。

意外にもガルーダラウンジ

実は私、以前にプライオリティパス経由でデンパサール空港のラウンジに入ったことがあって、そのときは薄暗くて混雑、食事の種類も少ないという低評価だったんですよね。それを完全に覆されたのが今回のガルーダ・エグゼクティブラウンジでした。同じ空港でも、入室手段が変わると体験がまるっきり別物になるという好例です。

詳細はデンパサール空港でスタアラゴールドを使った話にあります。

もうひとつがカイロ国際空港ターミナル3の国内線エリアにあるエジプト航空ラウンジ。SFCプラチナ(スターアライアンスゴールド)で利用しました。座席は約20席程度で、訪問時は7〜8割が埋まっていました。

設備はソファ席、セルフサービスの食事エリア、Wi-Fi、トイレのみでシャワーはなし。食事は中東風のライス、クロワッサン、パン類、サンドイッチ、フルーツ、濃いアラビックコーヒー、紅茶、ジュース。エジプト航空はドライエアラインなのでアルコールは一切ありません

EGYPTAIR LOUNGEと記したガラス張りの入口。通路の天井に非常口の緑の案内が下がる

エジプト航空のラウンジ入口

正直な感想としては、日本の航空会社のラウンジと比べてはいけない、期待値は下げておくべき、という一言に尽きます。ただ、ルクソール空港でコーヒーが200エジプトポンド(約650円)だったことを思うと、無料でコーヒーが飲めるのはやっぱりありがたかったです。

同じ旅程で、チェックイン時にはSFCプラチナのおかげでビジネスクラスカウンターでの優先チェックイン、チケットへのラウンジ利用可の表記、預け荷物へのプライオリティタグまで受けられました。

ところがルクソール到着後のプライオリティタグはまったく機能せず、他の乗客と同じタイミングでランダムに出てきました。着陸から荷物受け取りまで30〜45分。周囲の日本人旅行者からも同じ声が聞こえてきたので、上級会員特典は国や空港によって実効性が変わると思っておいたほうがよさそうです。詳細はカイロ空港国内線ラウンジとエジプト航空搭乗記にまとめています。

海外空港ラウンジ比較でわかった使い分け

ここからは、入室手段ごとの向き不向きを整理していきます。ラウンジ選びって、実は「どのラウンジが良いか」より先に「自分は何で入れるのか」を決めるほうが早いんですよね。プライオリティパス、SFCスタアラゴールド、ANAダイヤモンド、ビジネスクラス搭乗の4枠に分けて、私の実感ベースで見ていきます。

プライオリティパスが向く場面と限界

私がプライオリティパスで入ったのは、香港のPlaza Premium LoungeとKyra Lounge、羽田第2ターミナルのPOWER LOUNGE PREMIUM、ダナンのCIPオーキッドラウンジ2、チェンマイのCoral Loungeです。そして仁川では入れませんでした。

この経験を踏まえての結論から言うと、私はプライオリティパスについて年に2〜3回でも十分元が取れる特典だと思っています。単なるステータスでも単なる付帯特典でもなく、投資対効果はある、というのが正直なところです。

特に効くのが、香港のように空港内の物価が高い場所。ラウンジで飲食できるというだけで、金銭的にも心理的にも大きなメリットになります。ダナンのようにラウンジ自体の満足度が高い空港に当たると、旅の記憶そのものが変わってきます。

もちろん限界もあります。私が実感したデメリットは3つです。混雑時は入室できないこともある(仁川がまさにこれ)、ラウンジの質は場所によってまちまち、そして非ラウンジ施設の割引特典が削減されるケースがある。この3つを分かったうえで持つなら、後悔は少ないかなと思います。

入手手段としては、楽天プレミアムカードが比較的リーズナブルな選択肢です。私が調べた時点では年会費11,000円で、海外空港ラウンジの無料利用は年5回という条件でした。ただしカードの年会費や付帯条件は改定されることがあるので、申し込み前に必ず公式サイトで最新条件を確認してください。ここは費用の話なので、断定は避けておきます。

私自身はSFC修行を機にANA VISAプラチナ プレミアムカードへ切り替えて、その付帯特典としてプライオリティパスを取得しました。この判断の細かい損得はプライオリティパスで旅行を10倍にできるメリットANA VISAプラチナ完全ガイドに書いています。カード選びで迷っているなら、この2本を先に読んでもらうのが早いです。

SFCスタアラゴールドで入れる範囲

スターアライアンスゴールドで入ったのは、桃園のThe StarとSilverKris、デンパサールのガルーダ・エグゼクティブラウンジ(バウチャー発行)、カイロのエジプト航空ラウンジです。

プライオリティパスとの一番の違いは、入れるのが基本的に航空会社系のラウンジだという点。桃園のSilverKrisのように、カード系ラウンジとは食事の方向性がはっきり違うところに入れるのは面白いです。

ただ、範囲の広さで言えばプライオリティパスのほうが上です。カイロのように、スタアラゴールドで入れてもラウンジ自体は約20席・アルコールなしというケースもありますし、デンパサールのようにそもそも専用ラウンジが存在せず、チェックイン時の運用でバウチャーが出るというイレギュラーな形もあります。

そして私がこのシリーズを通してずっと言い続けているのがこれです。SFCの本当の価値は、ラウンジそのものではなく優先導線にある。チェックインの長蛇の列(通常20〜30分)に並ばずプライオリティ会員専用カウンターなら5分かからない、預け荷物のプライオリティタグでターンテーブルでも早めに出てくる。この積み重ねのほうが、ラウンジの豪華さよりずっと効いてきます。

実際、成田でGWのど真ん中にプライオリティレーンでチェックイン約5分、ファストレーン約5分、ラウンジ到着まで空港到着から合計約20分でした。同じ時間帯のエコノミー行列は100人前後で、30分以上かかりそうな雰囲気でしたよ。

この「待ち時間ゼロ」の話は3空港で検証してSFC・スタアラゴールドの本当の価値は待ち時間ゼロにまとめています。そもそもSFCをどう取ったのかはプラチナステータス達成の記録、修行そのものの是非はマイル修行のメリットと本音をどうぞ。

「そもそも上級会員資格をどう取るのか」から知りたい方は、各社のステータス制度と修行の実例をまとめた一冊を先に読んでおくと、この記事の入室手段の話がつながって見えてきますよ。

ANAダイヤとビジネスクラスの上位枠

ここは「持っている人が限られる枠」です。それでも、実際どうだったのかは書き残しておきます。

ANAダイヤモンド:スイートラウンジという上位互換

成田のANAスイートラウンジに入れたのは、ANAダイヤモンドサービスメンバーだったからです。入室条件はANAグループ便ファーストクラス利用、ANAダイヤモンドサービスメンバー(スターアライアンス全便対象)、ANAミリオンマイラーの3パターンで、いずれも同伴者1名まで。エバー航空のエコノミークラスで台北へ向かうときでも、ダイヤモンドなら入れます。ここはちょっと得した気分になりました。

ANAスイートラウンジからの眺め

ただ、正直な結論も書いておきます。成田のスイートラウンジを体験していちばん大きな気づきは、スイートラウンジよりプライオリティレーンの価値だったんです。スイートラウンジのためにあえて成田を選ぶ、というほど絶対的な理由には正直なりませんでした。羽田のラウンジも広くてメニューは豊富ですし、SFCのゴールドで十分幸せになれるのかもしれない、とすら思っています。

国内線と国際線のスイートラウンジを比べると、食事のラインナップ自体は国内線のほうが軽めです。それでも空いていてゆったりできる、作業に集中できるという観点では、むしろ国内線スイートラウンジのほうが満足度が高いと感じました。豪華さと快適さは別軸なんだな、というのがこの比較で分かったことです。

ダイヤモンドの条件や特典全体はANAダイヤモンドの特典と条件・到達難易度ANAダイヤモンド一年生の体験記に整理してあります。ステータスの詳細な区分はANA公式のプレミアムメンバーサービス案内が一次情報です(出典:ANA公式サイト)。

ビジネスクラス搭乗:資格なしでも入れる一発枠

バンコクのTHAI航空Royal Orchid系ラウンジは、上級会員資格ではなくビジネスクラス(クラスZ)搭乗の特典で入りました。ここが重要で、プライオリティパスでは入れないラウンジなんですよね。つまり、年に1回でもビジネスクラスに乗る予定があるなら、その日だけは上位ラウンジに入れる可能性があるということです。

ちなみにこのときのチェンマイからバンコクへの国内線では、セルフチェックインで優先手荷物タグが出力されないというトラブルがありました。有人カウンターで説明し直したところ、PriorityタグとRoyal Silkタグを二重に付け直してもらえて、さらにCIQ(税関・出入国審査・検疫)ステッカーを渡されています。これのおかげで、乗り継ぎ時に荷物の再預けや入国手続きなしで国際線側へ抜ける特別動線に案内されました。

セルフチェックインは便利ですが、ビジネスクラスが絡む複雑な乗り継ぎでは有人カウンターのほうが確実だと学びました。最終便の様子はSFC修行最終便:バンコク〜羽田ビジネス搭乗記に書いています。

私が選ぶ空港ラウンジ体験ベスト3

最後に、ここまで挙げたラウンジの中から私のベスト3を出します。前提として、これは私が実際に入った13ラウンジの中での順位であって、入っていないラウンジは対象外です。世界のベストラウンジランキングではありません。そこだけご承知おきください。

1位:ダナン CIPオーキッドラウンジ2(Vandaラウンジ)

プライオリティパス対応ラウンジの中でトップクラス、というのが素直な評価です。注文してから作ってくれるフォーに、飲み放題のサイゴンビール、シャワーにマッサージチェアに仮眠ベッド。しかも訪問時は利用率3割で席が選び放題でした。プライオリティパスの元を取るという意味でも、この一回でかなり回収できた感覚があります。

2位:桃園 シンガポール航空 SilverKrisラウンジ

同じ空港のThe Starと直接比べたうえで、食事のクオリティはSilverKrisに軍配、と書きました。過ごしやすさも含めて、1時間集中して作業したい人・ゆっくり食事したい人にはこちらです。営業時間が朝8時台から18時前までと狭いのだけがネックですね。

3位:羽田第2ターミナル ANA国内線スイートラウンジ

豪華さで言えば成田の国際線スイートラウンジのほうが上です。それでも私が国内線側を選ぶのは、空いていてゆったりでき、作業に集中できるからです。夕方限定の野菜カレーもちゃんとおいしい。2026年1月28日のリニューアルで防音個室ブースがANAアプリから事前予約できるようになり、使えるようになったのも大きいです。

番外編として挙げたいのがデンパサールのガルーダ・エグゼクティブラウンジ。以前プライオリティパスで入ったバリのラウンジが薄暗くて混雑という低評価だっただけに、その印象を丸ごと覆されました。同じ空港でも入室手段を変えると評価が変わるという、この記事で一番伝えたい話がそのまま詰まっています。

海外空港ラウンジ比較の総まとめ

ここまで長くなったので、海外空港ラウンジ比較として押さえておきたいポイントをまとめます。

  • プライオリティパスは範囲が広いが確実ではない。仁川では30〜50人待ちで入室を断念しました。年2〜3回使えれば元は取れると思っていますが、混雑・品質のばらつき・特典の改定は前提として持っておくべきです
  • スタアラゴールドは航空会社系ラウンジへの入口。桃園のSilverKrisのように当たりもあれば、カイロのように約20席・アルコールなしという現実もあります
  • ANAダイヤモンドのスイートラウンジは上位互換だが決定打ではない。私にとって一番大きかったのは、ラウンジよりもプライオリティレーンの価値でした
  • ビジネスクラス搭乗はプライオリティパスで入れない枠を開ける。バンコクのTHAIラウンジがまさにそれでした
  • 同じ空港でも入室手段で体験が変わる。デンパサールの前後比較がその決定的な例です

結局のところ、ラウンジは旅の目的ではなく、旅を少しだけ快適にする道具かなと思っています。私にとっての最大の収穫も、豪華なラウンジそのものより、行列に並ばない体験の連続のほうでした。この感覚が知りたい方は待ち時間ゼロを3空港で実証した記事を読んでもらえると、たぶん伝わると思います。

この記事の数値や条件は、すべて私が訪問した時点での記録です。営業時間、入室条件、メニュー、カードの年会費や付帯特典は改定されることがあり、あくまで一般的な目安として受け取ってください。正確な情報は各ラウンジ・航空会社・カード会社の公式サイトを必ずご確認ください。金銭的な判断を伴う場合は、最終的にはご自身で公式情報を確認したうえで、必要に応じて専門家にご相談いただくのが安全です。

これから海外空港ラウンジ比較の材料を増やしたい方は、まず一覧表で気になる空港を見つけて、その詳細記事へ飛んでみてください。写真もひと通り載せてあるので、行く前のイメージづくりには使えるはずです。新しい空港に行くたびに、この一覧も更新していきますね。

この記事を書いた人
でるたび

航空旅行好きな40代サラリーマン。
40代のうちに妻とより自由な第二の人生を描くため、住みよい海外を探し中。旅行好きが高じて、総合旅行業務取扱管理者取得。
航空会社ANAの上級会員ステータス取得(SFC修行)のコツや、誰でも実践できる旅行の情報を発信していきます。

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