こんにちは。でるたびです。
セミリタイアと海外移住に向けた準備を進めながら、夫婦でいろんな国を旅行しています。
今回は、ゴールデンウィークのバリ島旅行からの帰路で、桃園空港の24時間以内乗り継ぎを利用して中壢・老街渓エリアに1泊した実体験をまとめます。台北市内とは逆方向のA22老街渓駅まではMRTで約30分・65元、宿泊費もグルメも地元価格で、台湾トランジットの過ごし方として穴場と感じたエリアです。前泊や後泊にも応用できる動線として、また、遅くつきすぎた夜市の失敗談や朝市での地元名店の小籠包・鹹豆漿(シェントウジャン)体験まで、数字つきで残しておきます。
記事のポイント:
- 桃園空港から中壢・老街渓までMRT30分65元の簡単アクセス
- 夜市23時半到着での失敗談
- 六一一豆漿店で小籠包8個80元・鹹豆漿30元の朝食実食レポ
- 前泊・後泊にも使える台湾トランジットの動線づくり
桃園空港の乗り継ぎで中壢・老街渓を選ぶ理由

桃園空港で24時間以内の乗り継ぎが発生したとき、多くの旅行者は反射的に台北市内を目指します。(ないしは、空港ホテルや、空港の座席で一晩を過ごすこともあるかと)
ただ、ホテル代も食事も観光客価格になりやすい台北市内に対して、空港から台北市内の逆方向に30分走らせるだけで、地元価格と地元の空気が残る街にたどり着けます。それが終点A22老街渓駅を中心とした中壢(チュウレキ、ジョンリー)エリアです。ここでは、なぜこのエリアが乗り継ぎ拠点として優秀なのかを、アクセス・ホテル・物価の三方向から整理します。
桃園空港MRTで老街渓駅まで30分65元のアクセス

桃園空港からのアクセスは、第1ターミナル・第2ターミナルともに地下に直結する桃園空港MRTを使います。乗るのは台北方面ではなく、案内表示で「環北・老街溪」方面と書かれた逆向きの電車です。私が利用したときは、運賃は1人65元、夫婦2人で130元でした。台北駅まで一人160元かかることを考えると、料金面でも約4割の負担で済む計算になります。
運行間隔は普通車・直達車ともにおよそ15分おきで、所要時間は空港から老街渓駅まで約30分です。深夜便の到着でも、最終電車は23時台後半まで動いている時間帯が多く、私自身も夜10時台に空港を出て、23時すぎにホテルに荷物を置けました。改札を出てすぐの券売機でコイン型のIC切符を買えるので、悠遊カードを持っていなくても問題なく乗車できます。
桃園空港→老街渓駅 アクセス早見
- 運賃:1人65元(約290円)
- 所要時間:約30分
- 運行間隔:約15分
- 方向:台北駅とは逆方向(南西方向)
切符を買う際は、ホームに進む前に行先表示が「環北」または「老街溪」になっている電車かどうかを必ず確認してください。台北方面に間違えて乗ってしまうと、丸ごと反対の街に運ばれることになります。最新の時刻表は桃園MRT公式サイトの老街溪駅ページで確認できます(出典:桃園大眾捷運股份有限公司「乗車ガイド老街溪駅」)。
台北市内とは逆方向の穴場エリア中壢の魅力

中壢(ちゅうれき)は桃園市の中でも商業の中心になっている街で、人口規模では桃園市の中でも上位です。ただ、日本人旅行者の多くは、桃園空港からそのまま台北市内に直行してしまうため、実際に中壢で1泊するという選択肢は驚くほど取られていません。(私も今まで全く注目してなかったです・・)
私も今回が初めてのチャレンジでしたが、結論から言うと「乗り継ぎや前泊なら台北市内よりむしろこっちの方が合っている」と感じました。
理由は大きく3つあります。1つ目は移動の単純さで、空港からMRT1本・乗り換えなしで完結します。駅からすぐに夜市や市場もありあす。
2つ目は物価の差で、ホテル・食事・タクシーすべてが台北市内よりワンランク安い水準でした。3つ目は地元らしさで、観光客向けに整えられたお店ではなく、地元の人がふつうに生活している街並みがそのまま残っています。
もちろん、夜の十字路に人がぎっしりという派手な観光体験は期待できません。たとえば台北市内の九份や西門町のような写真映えはありません。
ただ、乗り継ぎ24時間という限られた時間で何を最大化したいかを考えたときに、「移動の労力を最小にしつつ、台湾の街の空気を吸う」という目的なら、中壢エリアの方がコスパは高いというのが正直な感想です。桃園空港から台北市内に抜けた25分の動線レポと読み比べてもらうと、両者の違いがイメージしやすいと思います。
A22老街渓駅すぐの新舎商旅で快適ホテル宿泊

今回宿泊したのは、A22老街渓駅から徒歩1分以内の新舎商旅 中壢館です。改札を出て地上に上がると、目の前にホテル群が並んでいるエリアがあり、その中の1棟でした。深夜のチェックインでもフロントが対応してくれるタイプのビジネスホテルで、受付は30階、客室は28階という縦に長い構造になっています。

部屋は典型的なビジネスタイプのダブルルームで、シャワー・湯沸かしポット・冷蔵庫・Wi-Fiといった必要最低限の設備は揃っています。深夜便で到着したあと、シャワーを浴びてすぐ寝て、翌朝の朝市に向かうという「乗り継ぎ宿」の使い方には十分すぎる装備でした。窓からは中壢の街並みが見下ろせる部屋もありて、夜景を眺めながら一杯やる、という余裕も生まれます。

乗り継ぎ宿に求めたい3要素
- 駅直結またはそれに近い立地(重い荷物を引きずる距離を最小化)
- 深夜チェックイン対応
- 翌朝の朝食拠点(朝市・カフェ)まで徒歩圏内
新舎商旅 中壢館はこの3つを同時に満たしてくれました。あくまで私の料金感覚としては、台北駅周辺の同等クラスより1泊あたり1,000〜2,000円ほど安い印象です。乗り継ぎ目的なら、わざわざ台北駅周辺の高めのホテルに突っ込まず、駅近の老街渓側で安く休む方が経済合理性が高いと感じます。
前泊・後泊にも便利な台湾トランジット拠点

このエリアの強みは、24時間以内の乗り継ぎだけでなく、前泊・後泊の選択肢としても優秀なところです。たとえば、翌朝の早朝便で台湾を出発する場合、台北市内に泊まると始発のMRTでも空港まで40〜50分かかり、5時台のチェックインに間に合わせるためには結構早起きが必要になります。一方、老街渓駅近辺なら、空港まで電車で30分・タクシーでも20分程度で済むため、起床時間を1時間ほど後ろ倒しにできます。
逆に、夜遅い便で台湾に到着して翌日の昼便で出るパターンでも、街中まで遠出せずに、近場で台湾の朝食と散策を楽しめるのは大きな利点です。私の今回のルートも、デンパサール発の便で夜10時に桃園着、翌日午後3時20分の成田行きという形でしたが、この時間帯の使い方として中壢・老街渓は非常にハマる選択でした。
別の地域ですが、同じく乗り継ぎを工夫した事例として、ハノイ空港の乗り継ぎ時間で空港近くのローカルエリアを使った話もまとめています。空港の動線とローカルエリアの組み合わせは、長距離旅行を楽にする上で意外と効くテクニックです。
観光客が少なく地元価格で過ごせる魅力

中壢・老街渓エリアを実際に歩いて感じたのは、観光地化されていない街の素直さです。看板の日本語表記は最低限で、店内の客もほぼ全員が地元の人です。観光客向けの料金設定がほとんど見当たらず、メニューも全部現地語というお店が多く残っています。
具体的な物価感として、夫婦2人の朝食(小籠包8個+鹹豆漿2杯)が合計110元(約500円)で済みました。タピオカドリンクも1杯で75元と、台北市内の半額〜8割といった水準です。マッサージ店も価格表を見るかぎり、足マッサージ40分で500元前後と、観光地よりかなり良心的でした。
このエリアでは「観光客特別料金」という発想自体が薄く、地元の人が普段利用するのと同じ価格でサービスを受けられます。乗り継ぎの限られた時間内で、お土産物屋ではなく現地の人の生活圏に身を置きたい人には、強くおすすめできるエリアだと感じました。
中壢で台湾トランジット1泊を満喫する過ごし方

アクセスとエリアの利点が分かったところで、ここからは「実際に何をして過ごせるのか」を時系列で紹介します。私のスケジュールは、夜10時に空港着→23時前にホテル→23時半に夜市→翌朝6時に朝市→9時に散策→11時にチェックアウトという構成でした。失敗談も含めて、参考になる動線として残しておきます。
中壢観光夜市の規模と訪問時間の注意点

中壢観光夜市は、約700メートルにわたって屋台が3列で並ぶ市内最大級の夜市で、出店数はおよそ475店舗ともいわれます。実際に歩いてみると、路地全体を貸し切るような迫力で、ピーク時間帯にはかなりの活気が想像できる規模感でした。
ところが、私の到着時刻は23時半。この時間帯はすでに大半の屋台が片付けに入っており、残っているのは臭豆腐などごく一部の店だけでした。せっかくの市内最大級の夜市を、ほぼ閉店間際の時間帯に歩いてしまったことになります・・。
中壢観光夜市の訪問タイミング
- 営業時間:おおむね17時〜深夜2時頃
- ピーク:20時〜21時前後
- 23時以降:閉店ラッシュで選択肢が激減
つまり、夜10時以降に空港に着く便で乗り継ぎ宿として中壢を選ぶ場合、夜市メインの計画は組まない方が安全ということです。私のように23時着でホテルから歩き始めると、ほぼ間違いなく食いっぱぐれます。(とは言っても、いくつかの店はやっています・・が、なんだろう、売れ残り感とでもいうか・・)
夜市を本気で楽しみたいなら、夕方〜21時の便で空港着のスケジュールを組むか、あるいは「夜市は次回」と割り切って朝市勝負にするのが現実解です。最新情報は桃園市観光旅遊局の中壢観光夜市公式ページで確認できます(出典:桃園市政府觀光旅遊局公式サイト)。
朝市の活気と六一一豆漿店で食べた小籠包

夜市が空振りに終わったかわりに、本気を出したのが翌朝の朝市攻略です。朝6時過ぎ、寝不足の体を引きずってホテルを出ると、駅周辺の通りがすでに動き出していました。野菜を路上に並べる人、台湾風おにぎりを蒸している屋台、自転車で配達に走る人。まさに台湾の朝のリアルを切り取ったような風景でした。
ピンポイントで目指したのは、Googleマップの口コミで評判のよかった六一一豆漿店です。店構えは決して新しくはなく、どちらかというと昔ながらの食堂といった雰囲気で、入口にはテイクアウト客の行列ができていました。中の席もほぼ満席で、地元客に混ざってカウンター近くの席をなんとか確保。

私は中国語は一切できませんが、身振り手振りでなんとかコミュニケーションができました。
そこで頼んだのが、看板メニュー?の小籠包8個入り(80元)です。日本円で約400円。皮は薄く、肉はプリプリで、香草の香りもほんのり効いていて、台北市内で同じものを食べたら100元〜120元はしてもおかしくない水準でした。

湯気の立った蒸籠を箸でつまむと、皮を破った瞬間に肉汁がじゅわっと広がる。台湾の朝にこの体験ができるだけで、わざわざ老街渓まで足を伸ばした価値がありました。
同じテーブルでは地元のおじさんが新聞を広げながら朝食を食べていて、観光客向けの華やかさとは違う「土地の朝」が流れていました。乗り継ぎ24時間という時間制約の中で、ここまで地元の生活感に紛れ込めるのは、中壢ならではの体験だと思います。
鹹豆漿(シェントウジャン)で味わう台湾の朝食
小籠包と並んで、絶対に頼んでほしいのが鹹豆漿(シェントウジャン)です。漢字を直訳すると「しょっぱい豆乳」。温かい豆乳に黒酢・しょうゆ・ラー油などを加えると、酢の力で豆乳がとろりと半固形に変化します。そこに揚げパン(油條)・小エビ・刻みネギ・台湾風たくあん(菜脯)などが浮かんでいて、スプーンですくって食べる台湾の定番朝食メニューです。
六一一豆漿店では1杯30元でした。日本円にして1杯あたり約150円。一口含むと、まろやかな豆乳のクリーミーさのあとに、黒酢の酸味がふっと立ち上がり、ラー油のかすかな辛味が締めにくる、ちょうどよい複層の味です。寝不足の朝に冷えた体を温めるには最高で、小籠包の脂を流すのにも合います。
そして何より、朝から店内には蒸し物の熱気がすごい。半袖でくればよかったとも後悔です。
六一一豆漿店 朝食実費(夫婦2人)
- 小籠包8個:80元
- 鹹豆漿1杯:30元
- 合計:110元(約500円)
日本のスーパーでも豆乳と黒酢で再現するレシピが出回っていますが、現地で食べる鹹豆漿は、油條の香ばしさと菜脯のしょっぱさが層になって入っていて、別物の満足感があります。「台湾朝食といえば豆漿」と言いきる人が多いのも納得の一杯でした。
老街渓駅周辺の散策と本屋やタピオカ体験

朝食のあとは、ホテルでひと休みしてから、老街渓駅周辺をぶらぶら散策しました。最初に向かったのは台湾の本屋です。日本のチェーン書店とは違い、漢字の本がずらりと並ぶ棚を眺めていると、「読めそうで読めない」面白さを実感します。料理本を1冊めくってみたものの、見たことのある漢字が並んでいるのに意味がさっぱり入ってこない。これはこれで、海外旅行ならではの新鮮な感覚でした。
そのあとに立ち寄ったのが、地元で長く続いていそうな雰囲気のお茶屋さんで頼んだタピオカ+アロエ+アップルウーロンティ。1杯で75元(約340円)。カップを受け取ると、半透明のアロエがゴロゴロ入っていて、ストローで吸い上げるとタピオカと一緒にぷるぷるとした食感が口の中で混ざります。アップルの軽い甘さとウーロンの渋みのバランスがちょうどよく、午前中のだらけた散策にぴったりの飲み物でした。

老街渓沿いには、足マッサージ店が点在していて、看板の価格を見るかぎり40分500元前後が相場でした。乗り継ぎでむくんだ脚をほぐすには絶好の選択肢ですが、時間配分の都合で今回は見送りました。
次回は朝市→マッサージ→空港、という流れで動こうと考えています。桃園空港のThe Starラウンジでの朝食レビューとこの中壢の朝食を比較すると、ラウンジで完結するのとローカルに降りるのとで、台湾旅行の解像度がだいぶ違うのが分かります。
まとめ:桃園空港乗り継ぎで中壢・老街渓を選ぶ価値

桃園空港の乗り継ぎ・トランジットというキーワードで考えたとき、結論はシンプルです。台北市内で消耗するくらいなら、逆方向のA22老街渓駅まで30分・65元で抜けた方が、お金も時間も体力も得をします。
夜市は20時〜21時のピークを外すと一気に厳しくなる、というのは今回の最大の学びでしたが、その代わりに朝市と豆漿店の体験は、わざわざ電車に乗って向かう価値が十分にありました。
小籠包8個80元・鹹豆漿1杯30元という地元価格は、台北市内ではまずお目にかかれません。前泊・後泊にも使い回せる動線として、桃園空港を経由する旅行プランの中に、ぜひ「中壢・老街渓に1泊」という選択肢を入れてみてください。
次回の私自身は、夜市のピーク時間に合わせて20時頃に空港着の便を選び、夜市と朝市の両方を制覇するスケジュールを組み直そうと思っています。
