こんにちは。でるたびです。
セミリタイアを視野に入れながら、夫婦で旅を楽しんでいます。
2025年にANA SFC修行でフライトを重ねてプラチナステータスを達成し、2026年度はその先のダイヤモンドメンバーとして活動しています。妻と二人、文字どおりフライトを積み上げてSFCを手に入れた当事者です。
そんな中、2026年4月23日にANAから発表されたSFC制度の改定案が、Xなどで「SFC 改悪」というキーワードと共にネットで大きな話題になりました。当初案は、2028年度からSFC会員を「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分け、年間300万円以上のANAカード・ANA Pay決済をSFC PLUSの条件とする内容でした。いわゆる「300万ルール」ですね。
「ANAラウンジに入れなくなる」「修行した意味がない」といった声が相次ぎ、かなりの炎上状態になりました。私もニュースを見た瞬間は正直ドキッとしました。その後、ANAは2026年9月に新制度を案内し、SFC LITEのラウンジ条件を4月案から変更しました。この記事では、当初案への率直な反応を残しながら、新制度で変わった点と、SFCを取得した私たち夫婦の考えを整理します。
2026年10月6日確認:ANAが9月発表のSFC新制度を案内
ANAは2026年9月に、4月案でSFC LITEの対象外としていたANAラウンジを条件付きで利用可能にする新制度を発表しました。ANAカード・ANA Payの年間対象決済額300万円を境にSFC PLUS/LITEへ分ける枠組み、2026年12月16日〜2027年12月15日の最初の利用期間、2028年4月のサービス開始は維持されています。SFC LITEは国内線ANAラウンジを混雑時を除いて利用でき、ANAグループ運航便利用時は羽田・成田・ホノルルの国際線ANAラウンジも利用できます。一方、スターアライアンスはシルバーです。現在のSFCサービスが直ちにLITEへ切り替わったわけではありません。詳細はANA公式・2026年9月発表の新制度をご確認ください。
4月の改定発表を理由に2026年4月23日〜9月29日にSFCを退会した方については、ANAが特例の再入会申請を案内しています。受付期限は2027年3月31日で、再入会には提携カード会社の審査と年会費が伴います。対象条件はANA公式の案内で確認してください。
記事のポイント:
- 9月発表のSFC PLUS/LITEと300万円の内容
- SFC改悪と言われる背景と、私が割り切れる理由
- 年間300万円の集計ルールと家計の棚卸し
- 300万円に届かない場合の選択肢
SFC改悪と2026年改定の変更点

2026年4月の当初案と9月発表の新制度を区別します。SFC PLUS/LITEの区分は2028年4月から始まる予定で、2028年3月31日までの従来制度と混同しないでください。
新制度のSFC PLUSとSFC LITEを整理する
9月発表の新制度では、2028年4月1日から、SFC会員をANAカード・ANA Payの年間対象決済額に応じた2区分に分けます。境目は年間300万円。4月案から最も大きく変わったのは、SFC LITEのANAラウンジ利用条件です。下表は9月発表の内容です。
| 区分 | 年間決済額の条件 | ANAラウンジ | 5,000マイル付与 | スターアライアンス |
|---|---|---|---|---|
| SFC PLUS | 300万円以上 | 利用可 | 付与あり | ゴールド |
| SFC LITE | 300万円未満 | 国際線は羽田・成田・ホノルルのANAラウンジをANAグループ運航便利用時に利用可。国内線は混雑時を除き利用可 | 付与なし | シルバー |
4月案ではSFC LITEのANAラウンジ利用が対象外とされていましたが、9月発表では条件付きで利用可能になりました。国内線は年末年始・大型連休や出発便集中などの混雑時に利用できない場合があり、事前予約の仕組みは2027年度中に詳細が案内される予定です。国際線はANAグループ運航便利用時の羽田・成田・ホノルルのANAラウンジが対象です。SFC LITEのスターアライアンス・シルバーは維持され、加盟他社便でゴールドの空港特典は原則使えません。
さらに見落とされがちなのが、スターアライアンスゴールドを失う影響です。ゴールドを持っていると、ルフトハンザやシンガポール航空などスターアライアンス加盟航空会社を利用するときにも、ラウンジ利用や優先搭乗・優先手荷物といった恩恵が受けられます。私自身、SFCのスタアラゴールドが海外でどれだけ効くかは身をもって体感してきました。実際にどんな場面で価値を感じたかは、SFC・スタアラゴールドの本当の価値を3空港で実証した記事でも詳しく書いています。9月発表でも、スターアライアンス加盟他社便を利用する方にはSFC PLUSを維持できるかが大きな判断材料になります。
新制度の判定期間と適用スケジュール
ANAの9月発表では、4月案で示した最初の利用期間と新区分のサービス開始時期が維持されました。
ANAが9月に案内したスケジュール
2026年4月23日:ANA公式発表(SFC PLUS/LITE制度導入の告知)
2026年12月16日〜2027年12月15日:最初の年間決済額の判定期間
2028年4月1日:SFC PLUS/LITEの提供開始
最初は2026年12月16日から2027年12月15日までの対象決済額で2028年4月以降の区分を決め、その後も毎年判定します。300万円の達成だけを目的に支出を増やさず、利用実績と対象外の取引をANA公式で確認したいところです。
ANAグループ運航便で100万ANAライフタイムマイルに到達したSFC会員は、決済額にかかわらずSFC PLUSになります。ただし、PLUSの5,000マイル特典は年間対象決済額300万円以上の場合に限られます。100万ANAライフタイムマイル到達は、年間プラチナステータスとは別のSFC申込資格でもあります。
SFCへの申込資格は改定案と分けて確認
SFCへの申込資格と、SFC取得後のサービス区分は別の話です。現在のANA公式案内では、ダイヤモンド・プラチナの本サービス/事前サービス会員、またはANAグループ運航便で100万ANAライフタイムマイルに到達した人が申込対象です。
搭乗中心でプラチナを目指す一般的な条件は年間50,000PP(うちANAグループ運航便25,000PP)です。このほか、ANAグループ便30,000PPに対象サービス数・決済額を組み合わせるライフソリューション併用の獲得方法もあります。9月発表の新制度でもSFCへの申込条件は変わらないとANAは案内しています(出典:ANA公式・SFC入会資格)。
ポイント:申込資格と改定後の特典を分ける
50,000PPは搭乗中心で年間プラチナを目指す条件です。100万ANAライフタイムマイルによる申込資格や、ライフソリューション併用でのプラチナ獲得とは分けて考えてください。改定後の特典は9月発表の新制度と、その後の最新案内を確認して判断します。
「2028年以降のSFC修行は意味がない」と今の段階で決めつける必要はありません。新制度では年間300万円未満でもSFC LITEの会員資格は続き、ANAラウンジも条件付きで利用できます。修行を検討するなら、費用・旅行頻度・申込資格に加え、LITEの利用条件とスターアライアンス資格の違いを確認して判断しましょう。SFC修行の向き不向きは、SFC達成夫婦によるマイル修行の解説記事で実体験を交えてまとめています。
SFC改定に冷静に向き合う方法

ここからは、4月の当初案に対する反応と、私たち夫婦が考えた対応策を振り返ります。家計の棚卸しは今も役立ちますが、実際の対象取引や利用期間は9月発表の新制度と公式FAQで確認してください。
SFC改悪と批判が広がった本当の背景
4月の当初案を受けて、ネット上では様々な声が上がりました。「sfc 改悪」という言葉が一気に拡散した背景には、当事者ならではの強い感情があります。まず、実際に多く見られた批判的な意見を紹介します。
- 「ANAラウンジに入れないSFCなんて意味がない。具のないおにぎりだ」
- 「毎月25万円もカード決済するなんて、一般的なサラリーマンには無理な話」
- 「何十フライトもしてSFC修行したのに、後から条件が追加されるのは理不尽」
- 「年会費を払い続けてラウンジも使えないなら、SFCを解約する」
- 「キャッシュフローの戦いに完全移行した。これはもはや修行の終焉だ」
特に「毎月25万円」という計算は、年間300万円を12で割った数字です。確かに、純粋な個人消費だけでこれを達成しようとすると、かなりの支出規模が必要になります。SFC保有者の中には、ラウンジ利用こそがSFCの最大の価値だと感じている方も多く、その喪失感が大きいのは当然です。航空専門メディアでも、反発の理由は「300万円の壁」の高さだけでなく、永久ステータスという当初の前提が後から覆されたことへの不信感にある、と分析されています(出典:Aviation Wire「SFC改定『300万円の壁』だけでない反発理由」)。時間とお金をかけて修行を完遂した人ほど、後から条件が変わることへの不満が大きいのは、ごく自然な感情だと思います。私もその気持ちは痛いほどわかります。
ラウンジ維持コストから見れば妥当という見方
4月の発表を読んだ時点では、私自身はこの当初案について「ある程度は仕方がない」と考えました。SFC改悪と一刀両断する前に、航空会社側の事情も冷静に見ておきたいので、その理由を正直に説明します。
まず、ANAラウンジには確かにコストがかかります。飲み物や軽食の提供、清掃・維持管理の人件費、設備の更新費用。快適なラウンジ環境を維持するには、継続的な投資が必要です。ANAが一度プラチナを達成した会員に対し、年会費だけで永久にラウンジを開放し続けることには、ビジネス上の限界があったのでしょう。SFC修行が一般化し、ステータス保有者だけが増え続ければ、ラウンジの混雑と維持負担が膨らむという試算があったと考えるのが自然です。
これまでのSFC制度は「一度プラチナを達成すれば、カード年会費さえ払えば永久にラウンジが使える」というモデルでした。しかし航空会社の立場で見れば、年会費だけ払ってラウンジを頻繁に使うユーザーと、ANAカードで多くの消費をしてくれるユーザーとでは、企業への経済的な貢献度に大きな差があります。継続的なサービス提供には、継続的な貢献が求められる。これはビジネスとして考えれば、合理的な判断だと私は割り切っています。航空会社も慈善事業ではありませんからね。
もちろん「後付けで条件を変えるな」という主張は、感情としてはよく理解できます。ただ、航空会社にルール変更の自由がある以上、そこを受け入れたうえで次の手を考えるほうが建設的です。SFC取得後の率直な感想や、冷静に見ておきたい点については、SFC修行はどうだったかをプラチナ達成後に振り返った記事でも本音をまとめているので、これから挑む方の判断材料にしてもらえればと思います。
新制度の300万円集計対象と対象外
9月発表の公式FAQを基に、300万円に数える利用と対象外の利用を整理します。ANAカード・ANA Payの決済データ到着時期や払い戻しなど、個別条件は公式FAQで確認してください。
| 区分 | 主な例 | 判定への扱い |
|---|---|---|
| 対象になりやすい | ANAカードのショッピング利用、ANA Payでの加盟店決済 | 原則カウント対象 |
| 注意が必要 | 家族カードの利用分 | 本会員の利用分に合算 |
| 対象外とされる | ANAカードからANA Payへのチャージ金額、カード付帯の電子マネー(Edy・交通系等)の利用分、年会費・各種手数料 | カウント対象外 |
| 対象外とされる | 法人カードの利用 | カウント対象外 |
ポイントは、「ANA Payでお店を使った分」は対象になりやすい一方、「ANAカードからANA Payへチャージしただけ」の金額は対象外とされている点です。チャージ=使用ではない、という整理ですね。カードに付帯する楽天Edyや交通系電子マネーの利用分も対象外です。「とりあえずチャージして数字を作る」という方法は対象額にならないため、あくまで実際の支払いをANA経済圏に寄せる、という王道が基本になります。
注意:対象取引の細目はANA公式FAQを確認
上表は9月発表のANA公式FAQに基づく概要です。対象カードの種類、カード会社からのデータ到着日、払い戻し、カード切替え・ブランド変更時の扱いなどで結果が変わるため、決済を移す前にANA公式・SFC新制度のFAQを確認してください。
300万円に向けて考えたこと
当初案を読んだとき、年間300万円を目指すなら、支出を増やすのではなく、すでに払っている支出の置き場所を見直すと考えました。以下はそのときに整理した家計の棚卸し例です。利用対象となるかは決済方法やデータ到着時期でも変わるため、達成見込みではなく支出把握の参考としてご覧ください。
| 費用カテゴリ | 年間想定額の目安 | 集約のポイント |
|---|---|---|
| スマホ・通信費 | 10〜20万円 | 家族分を含めてANAカード引き落としに切り替え |
| 光熱費(電気・ガス) | 15〜30万円 | 電力・ガス会社のクレジットカード払い設定 |
| 食費(スーパー・外食) | 50〜100万円 | 日々の買い物はANAカードで支払う |
| 旅行・交通費 | 20〜100万円(個人差大) | ANA航空券はもちろんANAカードで決済 |
| 出張経費の建て替え | 会社により異なる | 精算が認められるなら最大のチャンス |
| 保険料・各種税金 | 10〜50万円 | クレジットカード払い対応か確認 |
| 日用品・家電・ファッション | 20〜50万円 | ANA Mallやネットショッピングを活用 |
上記を合計すると、家庭によっては年間200〜300万円程度はカード決済に集約できる可能性があります。特に効くのが出張経費の建て替えで、会社が認めているなら交通費・宿泊費をANAカードで立て替えて精算するだけで大きな金額になります。月10万円なら年間120万円です。新制度の対象決済額で年間300万円を目指す場合は、どのANAカードをメインに据えるかも判断材料になります。年会費と還元・付帯特典の損益分岐点をどう見るかは、ANA VISAプラチナの損益分岐点とメリットをSFC修行者が解説した記事で詳しく整理しているので、カード選びの参考にしてください。私自身、LS方式でダイヤモンドを達成した年はANA関連決済が600万円を超えましたが、これは修行フライトや家族分・出張の高額決済を含む特殊な年でした。毎年同じペースで、という話ではない点は正直にお伝えしておきます。なお家計の可視化ツールで支出を棚卸しすると集約計画が立てやすくなりますよ。ANA PayとANAカードの併用や還元の最適化はANA公式サイトでご確認ください(あくまで目安です)。
LS方式との混同に注意
「ライフソリューション(LS)方式」は、SFC申込資格につながる年間プラチナステータスを獲得する方法の一つです。2027年度のプラチナ条件はANAグループ便30,000PP+7サービス以上+400万円決済で、この方法には事前サービスがありません。新制度のSFC PLUS条件(300万円)は、すでにSFCを持っている人のサービス区分を決める条件として示されたもので、LS方式とは別です。数字が似ているので混同しないようにしましょう。
新制度の300万円基準を踏まえると、決済の置き場所しだいで貯まるマイルは変わります。どのカード・どのサービスに寄せると還元が最大化するかを体系的に押さえたい方は、ANAのマイル戦略に特化したこの1冊が判断の物差しになりますよ。
新制度で300万円に届かない場合の選択肢
新制度で対象決済額が年間300万円未満になる場合の選択肢を整理します。SFC LITEでも会員資格は継続し、ANAラウンジには条件付きで入れますが、スターアライアンスはシルバーになります。
- SFC LITEとして保有を続ける:ANAグループ運航便利用時の対象国際線ANAラウンジと、混雑時を除く国内線ANAラウンジを使える。年会費との費用対効果を冷静に判断する
- プライオリティパスで代替する:ANAラウンジ以外の空港ラウンジはプライオリティパスで対応できる場合が多い。すでに活用していれば、ラウンジ環境はある程度維持できる
- 他のクレジットカードを主軸に切り替える:JAL系のJGC、アメックスのプラチナ付帯ラウンジなど、ANAにこだわらない上級カードも選択肢に入れる
- スターアライアンス加盟他社のステータスを活用:ユナイテッド航空やシンガポール航空のプログラムでゴールドを取り、スタアラ系ラウンジを使う方法もある
私自身、当初案がそのまま実施されてもすぐ解約するつもりはありませんでした。9月発表を読んだ今も、すぐ解約する考えはありません。カード集約や解約の判断は、LITEのラウンジ条件とスターアライアンス資格を確認してからでも遅くありません。普段の支出を棚卸しすることは役立ちますが、条件達成だけを目的に支出を増やさないようにしたいです。
2026年10月確認のSFC改定まとめ
2026年4月に示された300万ルール(SFC PLUS/LITE)と、9月発表で変更されたラウンジ条件を整理しました。最後に、2028年4月開始の新制度を振り返ります。
この記事のまとめ
- 新制度:2028年4月から、年間対象決済額300万円以上ならSFC PLUS
- 新制度:300万円未満はSFC LITE。対象のANAラウンジは条件付きで利用可能、スターアライアンスはシルバー
- 最初の利用期間は2026年12月16日〜2027年12月15日
- 現行のSFC申込資格と、取得後のサービス区分は別に確認する
- 9月発表:4月案で対象外だったSFC LITEのANAラウンジ利用条件を変更
当初案への不安や反発は、当事者としてよく理解できます。だからこそ、300万円を達成するために焦って支出を増やすより、実際に使う特典と家計に合うかを見直したいです。私たち夫婦はSFC修行を経てANAのフライトに多くの良い体験を重ねてきました。その実体験は変わりませんが、今後のカード集約やSFCの持ち方は9月発表の条件と公式FAQを読んで考えます。本記事の制度情報は2026年10月6日に確認しました。
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